小麦たんぱくは筋肉つかない?!グルテンは体に悪いのか考察してみた
小麦たんぱく(グルテン)は筋肉つかない!
最近、高タンパク質食品が流行っており「高タンパク質!」って書かれていると「体にいい」と思って安易に買ってしまう人が多いようです。
例えばコンビニ焼きそばやパスタも高タンパク質のものがあるようです。
中には動物性のタンパク質ではなく、あまりよくないタンパク質が使われている場合もあります。
結論から言うと、小麦タンパクでタンパク質が摂れるけど、アミノ酸スコアが低いので筋肉にいいとは言い難いです。
ベースブレッドは高タンパク質のパンとして有名ですが、小麦タンパクのアミノ酸スコアは低いため、サラダチキンよりも劣るタンパク質です。
グルテンは『小麦たんぱく』と書かれている
グルテンというと体に悪いイメージがあるでしょう。
だから食品の原材料には『小麦たんぱく』と書かれています。
『小麦グルテン』とも言われます。
小麦たんぱくは、小麦には『グルテニン』と『グリアジン』という2種類のタンパク質が含まれています。
小麦に水を加えて捏ねると、この2種類が絡み合って粘りを出します。
パンを手作りしたことがある人ならわかると思います。
澱粉とタンパクをわけたものが『小麦たんぱく』です。
タンパク質の数値を上げるために、小麦タンパクを加えた食品が作られているわけです。
タンパク質の質が違う?筋肉にいい?グルテンはアミノ酸スコアが低い
タンパク質の質を示す基準にアミノ酸スコアがあります。
タンパク質は体の中に入ると、そのまま筋肉や内臓になるのではなく、分解されてから再合成されます。その時に使われるのがアミノ酸です。
必須アミノ酸がどれぐらい含まれているかを数値化したものがアミノ酸スコアです。
たいていのプロテインパウダーはアミノ酸スコアが100です。
卵がアミノ酸スコア100!お米がアミノ酸スコアが65!
小麦タンパクのアミノ酸スコアは50前後なので、あまり体の中で活躍するタンパク質ではないということですね。
タンパク質がたくさん含まれていても、それが小麦たんぱくなら体への吸収はあまりよくないと考えた方がいいです。
ハンバーガーに肉やチーズが使われているのは理にかなっているようですね。
小麦タンパク入りの食品のタンパク質は、そのまま体に吸収できると思わない方がよさそうですね。
グルテンは小麦アレルギーの人以外は危険はない?
小麦アレルギーの原因はグルテンだと言われています。
小麦アレルギーの人はグルテンが含まれているだけで危険なので食べることができません。
小麦アレルギーの人がグルテンを食べてしまうと、蕁麻疹や痒みなどが出て呼吸困難になる場合もあります。
小麦アレルギーでない人ならグルテンを含んだ食品を食べても問題はありません。
ところが、普通の人でもグルテンを毎日たくさん食べていると不調になる場合があります。
肌荒れを起こしたり肌が痒くなったり。
原因のひとつに『グルテンの摂りすぎ』を疑った方がいいでしょう。
グルテンが体に悪い理由
グルテンはアレルギー反応が出ない人が食べても問題ありませんが、消化が悪く腸内環境を荒らすことも知っておきましょう。
未消化のまま腸内に流れ込んでリーキーガット症候群といって腸内で炎症を起こすとも言われています。
小麦は糖質が高く依存性も高いです。
パンが好きな人はパンがやめられない。
ラーメンが好きな人はラーメンがやめられない。
たこ焼きやお好み焼きなど、粉もんが好きな人は粉もんがやめられない。
小麦の依存性はいろんなところで検証されています。
糖質よりの食生活をされてきている方の中には白米大好きな方もいらっしゃるのですがパンや麺好きいわゆる小麦粉製品が大好きな方の方がグルテンフリーに抵抗を感じる方が多くいらっしゃいます。何故、小麦製品が好きな人に多く起きるでしょうか、それはグルテンやカゼインにはモルヒネ似たアミノ酸配列をしていて中毒性があるからなのです。単純に美味しくて病みつきになるという事ではなく薬物のような依存性が起きているのです。
グルテンフリー – 島根県立大学 出雲キャンパス
小麦製品を習慣的に食べると、太りやすくなり小麦製品をもっと食べたくなるということです。
グルテンフリーは意味ない?
小麦アレルギー以外の人が完全にグルテンフリーの食生活をする必要はないです。
ですが、グルテンを抜いた方が体の調子がいいのであれば、グルテンを避けた方がいいでしょう。
グルテンのメリットとデメリット
メリット
- グルテンを入れるとタンパク質が増える
- グルテンを入れるともちもち感が出る
デメリット
- グルテンが含まれたものを食べすぎると腸内が炎症する恐れがある
まとめ
小麦アレルギー以外の人がグルテンを食べても問題はないけど体にいいものではない。
グルテンフリーの食生活をする必要はないけど、グルテンを控えた方が健康的。
グルテンの摂りすぎにならないように、他のタンパク質源や小麦の代わりになるものを摂りましょう。
私はビーフン麺をときどき食べたりしています。
ビーフンはお米が主原料なのでグルテンフリーですし、低GI食品なので血糖値の上昇を抑え太りにくいといえます。