筋トレするとハゲる?薄毛の原因と薄毛対策 AGA(男性型脱毛症)の仕組みを解説
男は筋トレしたらハゲる!
プロテイン飲んだらハゲる! っていうのは半分正解で半分は間違いです。
筋トレもプロテインも直接は関係なく間接的に関係してきます。
男性ホルモン、つまりテストステロンが多いとハゲやすいというのも間違った認識です。
最近は研究でハゲる原因や仕組みが明確になっていますので紹介します。
※薄毛対策について、個人的に調べたり実際に試してみた結果をまとめています。誰にでも同じような作用があることは保証できないものとして参考程度にしてください。
50代で加齢とともに薄毛の悩みが大きく
親が若い頃からハゲていたので、私も若い頃から薄毛は気にしていました。
でも40代まではそれほど気になりませんでした。
40歳を超えてから、加齢やストレスもあってか自分でもびっくりするぐらい、知らない間に薄毛が進行していました。
湯シャンをしたりいろんな育毛剤を試してみたりして、少し改善するんだけど忘れた頃にまた薄毛が進行してる。
プロテイン飲んで「タンパク質は髪の材料でもあるから薄毛がマシになったな」と思っていても、気がつけば頭頂の毛髪は絶滅の危機をむかえていました・・・
こんな感じで、だんだん諦め気味になっていました。
そんな頃に使ったことがない種類の育毛剤を知ったり、薄毛になる仕組み自体を知ったりして、薄毛対策をもう一度頑張ってみようと思えました。
私が調べた方法で約3ヶ月ほどでここまで改善しました。
はじめの2ヶ月ぐらいはあまり違いを感じませんでしたが、それを過ぎてからは違いを感じるようになりました。
そもそもハゲる原因とは?
薄毛になる仕組みは、正しくは『ジヒドロテストステロン(DHT)が増えると毛髪が生えにくくなる』です。
頭皮や頭髪の環境でハゲやすくなると言われるけどその影響は微々たるもので、遺伝が原因のほとんどだと言われています。
『ハゲる仕組み』発毛を阻害する仕組みは、ジヒドロテストステロン(DHT)が増えることにあります。
ジヒドロテストステロン(DHT)が増えると頭髪は薄くなり体毛が濃くなります、
ジヒドロテストステロンの増加の原因は、テストステロンと5αリダクターゼ酵素という成分が関係しています。
ジヒドロテストステロンという成分はテストステロンと5αリダクターゼ酵素が結びついたときにできる成分。
この『ジヒドロテストステロン』というのがハゲには厄介で、毛髪の発毛を抑制して頭から下の体毛は伸ばそうと指令を出す役割をします。
ハゲ方にもタイプがあって、デコからハゲる人(デコハゲ)と頭頂からハゲるタイプ(てっぺんハゲ)に分かれます。
ハゲ対策は結構いろんなことをやってみたんですが、ちょっと良くなったかと思って油断するとまた薄くなってました。
ハゲる仕組みが理解できてなかったのも大きいです。
プロテインを飲むとハゲるのか?
筋肉・筋力をつけるために筋トレをしてプロテインを飲む人がほとんどだと思います。
ですが「プロテインを飲むと毛が薄くなる」とも言われています。
じゃあ「プロテインを飲まない方がいいのか?」というとそうではありません。
テストステロンを増やせば筋肉がつきやすいし力も出やすいです。
髪の材料になるタンパク質が不足していてもハゲやすくなります。
前述した通り、テストステロン自体が悪影響を与えるのではなく、テストステロンと5αリダクターゼ酵素が結びついたときにジヒドロテストステロンに変化する。
これが頭髪に悪影響を与えます。
筋トレにはテストステロンは必須なので、減らすべきなのは5αリダクターゼ酵素というわけです。
ハゲる前兆とタイプ
男性の薄毛は頭頂部と前頭部、つまりてっぺんハゲかデコからハゲるタイプにわかれます。
正面から見ると普通の髪に見えるけど上から見ると頭頂が薄いタイプは、本人が気が付きにくいので薄毛対策が遅くなりがちです。
気になる人は頭頂をスマホの自撮りモードで撮影して確認してみましょう。
5αリダクターゼ酵素の作用・役割
薄毛対策のポイントは2つで、【1】5αリダクターゼ酵素を発生しにくくすること、【2】頭皮の血行を良くして毛母細胞を活性化させることです。
5αリダクターゼ酵素は体内のあらゆる毛乳頭細胞に分布されています。
5αリダクターゼ酵素がどのように作用するかは遺伝が影響すると言えます。
どんなに筋トレしようがプロテインを飲もうがハゲない人はハゲない、ハゲやすい人は加齢とともに筋トレしてもしなくてもハゲやすいです。
5αリダクターゼには2種類あって、Ⅰ型5αリダクターゼにはヘアサイクルを正常に保つ役割があります。
Ⅰ型5αリダクターゼは後頭部や側頭部や全身に多く存在しているので、この部分は禿げにくいのです。
頭皮は薄くなるのに体毛は薄くならない仕組みって、5αリダクターゼ酵素の働きの違いが関係あったのか!
Ⅱ型5αリダクターゼは脱毛の症状を促す作用をします。
Ⅱ型5αリダクターゼは、頭頂部や前頭部の他に、脇・髭・陰部などの毛乳頭細胞に分布しています。
Ⅱ型5αリダクターゼは、頭頂部や前頭部で作用すると禿げやすく、そのほかの部分ではな発毛を促します。
Ⅱ型5αリダクターゼ、超ややこしい!
頭頂部や前頭部でⅡ型5αリダクターゼがテストステロンと結合するとジヒドロテストステロンに変化するというわけね。
AGA(男性型脱毛症)の原因
AGA(男性型脱毛症)の原因は前述した通り、5αリダクターゼがテストステロンと結合してジヒドロテストステロンに変化して、これが毛母細胞の活動を弱めてしまいます。
ジヒドロテストステロンが増えると髪の毛が伸びるサイクルが短くなるので、なかなか髪がそだたずに細くて柔らかい毛髪しか育たなくなります。
薄毛対策には5αリダクターゼの働きを抑制することが必須となります。
フィナステリドとミノキシジルは体に悪い?
薄毛対策に有効な成分としてフィナステリドとミノキシジルがよく挙げられています。
頭皮の毛母細胞の活性化を促す作用があるのがミノキシジルという成分。
5αリダクターゼの働きを抑制するの作用があるのがフィナステリドという成分です。
フィナステリドとミノキシジルはどちらも海外で認可されている医薬品で、日本ではあまり流通していません。
人体に害のない範囲ですが副作用もないとは言い切れていないようですし取り扱いが厄介なようです。
ミノキシジルには初期脱毛や皮膚炎の症状も報告されているようです。
妊娠中か、その可能性のある女性は:
-絶対にプロペシアを使用してはいけません。
-砕けたり割れたりしたプロペシアの錠剤をさわってはいけません。
男の子を妊娠している女性の体内にプロペシアの有効成分が入ると、それが口から入った場合であっても、皮膚に付着して吸収された場合であっても、男の子の生殖器に異常を起こすおそれがあります。妊娠中の女性がプロペシアの有効成分に触れてしまった時には、医師に相談して下さい。
プロペシアの錠剤はコーティングされていますので、砕けたり割れたりしない限り、通常の取扱いで有効成分に触れることはありません。
ミノキシジルには、内服薬と外用薬(外用液)の2種類が存在し、それぞれ副作用の発生具合が異なります。頭皮に直接塗布する外用薬は、発疹やかゆみなどの頭皮トラブルが生じる可能性があります。一方で、内服薬は体内に直接薬剤を取り入れるため、動悸やめまいなどの副作用を起こす可能性があります。
効果があると言ってもリスクがゼロではないところが未認可薬品のデメリットです。
体にダメージを与えずに継続可能な発毛を促す方法は他にもあります。
5αリダクターゼの働きを抑制するには?
5αリダクターゼが発毛サイクルを遅くする理由は前述通り説明しました。
発毛サイクルを止めることなく毛母細胞を活性化させれば、ヘアサイクルは正常に保たれます。
ノコギリヤシに含まれるステロール・オクタコサノールという成分には、5αリダクターゼやジヒドロテストステロンの生成を抑える効果があると言われていますが、まだ科学的根拠はないようです。
実際に私がノコギリヤシのサプリメントを摂り続けたところ、発毛サイクルに改善がみられました。
しばらく続けてみようと思います。
現在では、ノコギリヤシは前立腺肥大(別名、良性前立腺過形成[benign prostatic hyperplasia:BPH])に関連する排尿症状、慢性骨盤痛、片頭痛、脱毛などさまざまな症状・疾患に対するサプリメントとして良いとされています。
厚生労働省
医薬品ではなくサプリメントを摂るメリットは、副作用以外にも価格面でも安いのがメリットです。
※ちなみにノコギリヤシのサプリに独特な匂いや味がするというコメントがあったりしますが、個人的にはほぼ感じませんでした。
サプリメントを購入するときは成分が入っているだけではなく、どれぐらいの量が入っているか確認しましょう。含有量が少ないと意味がありません。
毛母細胞を活性化して育毛サイクルを整える
頭皮にトラブルがあるとやはり育毛サイクルは崩れます。
頭皮の血行をよくするとか頭皮を清潔に保つことも必須です。
これに役立つ成分に『オタネニンジンエキス』『センブリエキス』『βグリチルレチン酸』が挙げられます。
成分 | 期待できる作用 |
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オタネニンジンエキス | ウコギ科に属するオタネニンジンの根から抽出されたエキス。 肌の活性作用や整肌効果があります。 また保湿作用により皮膚の乾燥を防ぎ、ハリとうるおいのある肌を保ちます。 |
センブリエキス | センブリエキスは血行促進効果、毛母細胞の活性化、髪を増やす育毛効果と、育毛につながる効果が期待できる。 |
βグリチルレチン酸 | グリチルレチン酸は抗炎症作用、抗アレルギー作用、細菌発育阻止作用、抗消化性潰瘍作用などの様々な薬理作用がある。 |
これらの成分を含んだ育毛剤に『アスリー スカルプエッセンス』があります。
まとめ
- 5αリダクターゼ酵素の働きを抑える
- ノコギリヤシに含まれるステロール・オクタコサノールという成分は、5αリダクターゼやジヒドロテストステロンの生成を抑える効果が期待できる
- 頭皮の血行を良くして毛母細胞を活性化させる
- オタネニンジンエキス・センブリエキス・βグリチルレチン酸などが配合された薬用育毛剤を使ってみたところ、発毛サイクルに改善がみられた。
薄毛に悩む人はこの記事を読んで知らなかったこと、まだ試したことがないことがあればぜひやってみてください。