タンパク質は毎日摂った方がいい大事な栄養のひとつです。
タンパク質は筋肉や骨、髪の毛や爪や臓器など、炭水化物と脂質を並んで人間の体に欠かせない3大栄養素のひとつです。
ところがタンパク質を摂り過ぎると体に悪い影響が出ることがあります。
タンパク質摂りすぎサインや症状
- オナラが臭くなる
- 胸焼けがする
- 胸がムカムカする
- お腹が張る
- 腸内環境が悪くなる
- 便が臭くなる
- 便秘気味になる
- 食欲がなくなる
- 内臓疲労が起こる
- カロリーオーバーになる
- 尿路結石になる恐れがある
オナラが臭くなったり便が臭くなるのは蛋白質の摂りすぎのサインの初期段階です。
この段階だと、乳酸菌などが入った発酵食品を摂ることで予防できることがあります。
納豆やキムチですね。
タンパク質は悪玉菌のエサになるので、腸内環境が悪くなりやすいです。
発酵食品の他に野菜もしっかり食べる習慣をつけましょう。
ビタミンやミネラルが豊富な野菜を摂れば、消化活動も多くけてくれます。
タンパク質の取りすぎで肝機能が低下する
タンパク質が分解されるとアンモニアが作られますが、アンモニアのままだと身体に悪いため、肝臓でさらに尿素に変えられて、最終的に腎臓を通して尿として排出されます。ところが、腎臓のはたらきが悪くなると、腎臓でろ過しきれずに尿素が血液中に残ってしまいます。
検査値の達人 – 血清尿素窒素(BUN:blood urea nitrogen)
タンパク質を代謝すると窒素やアンモニアが発生します。
肝機能が低下すると尿素に変えられずにアンモニアという毒素が多くなってしまいます。

タンパク質の摂取だけでなく、飲酒などでさらに肝臓に負担をかけていないかも気をつけましょう。
食欲がなくなったり、胸がムカつくなどの症状は内臓疲労の傾向が出ています。
窒素やアンモニアを処理する肝臓や膵臓、泌尿器にも負担をかけるので最悪、尿路結石になる場合もあります。
カロリーが高くタンパク質も多いものを頻繁に食べている人に尿路結石になりやすい傾向があります。
結石は、尿に含まれるカルシウム、マグネシウム、尿酸などの成分が過飽和状態になって結晶化したもので、ほとんどがカルシウムによるものです。 結石ができる原因はまだよくわかっていませんが、リスク要因としては体質遺伝の他、生活習慣が大きく関わっているとされています。 また、結石ができやすい病気もあります。
尿路結石の原因と治し方 – すやま泌尿器科クリニック
タンパク質を意識して摂って体調が悪くなった場合は、1日のタンパク質の摂取量を減らすか、一時的にタンパク質を摂るのをやめましょう。

私も一時期タンパク質の摂りすぎで体調不良になり、タンパク質を意識して摂るのをやめた時期があります。
タンパク質の摂りすぎは太る
動物性タンパク質には脂質も含まれるのでカロリーが高いものもあります。
プロテインをたくさん飲み過ぎた結果、太りやすくなる場合もあります。
その場合はカロリーの低いWPIホエイプロテインに変えるなどしてみましょう。

タンパク質の摂りすぎはどれくらい?
1日に体重の1.5倍g以上のタンパク質を摂る人は、自分の体調の変化に気をつけてタンパク質の摂取量の上限を決めましょう。
タンパク質を体重の2倍g以上摂っても問題がない人もいますし、私のように体調が悪くなる人もいます。
タンパク質を一度に吸収できる量
タンパク質を一度に吸収できる量は20gが目安。
プロテインブームで高タンパク質の食品が増えていますが、20g以上一度にとっても消化吸収が追いつかないことがあり、余ったタンパク質は脂肪になるか体外に排出されます。
一度に摂りすぎても無駄になるので、1日に何度かに分けてタンパク質を摂った方が無駄がないです。
タンパク質量の計算方法
1日に必要なタンパク質量=体重1kg×1g
体重が50kgの人の場合、1日のタンパク質の最低限の目安が50g、60kgの人の最低限の目安が60gというわけです。
筋肉を増やしたい人は、1.5倍から2倍が目安です。